絶望の営業マン時代から山に魅せられて、個人で仕事ができるようになるまで。理念と僕だけのコンセプト
澄んだ空気のなか、山頂までもう少しというところ。
自分たちの息づかいだけが聞こえる
「はあ、はあ、はあ…」
目の前には鈴鹿の山々。
湖を照らす、うつくしい朝日。そこにはなんとも幻想的な景色がひろがっていたーー。
りょうた
ぼくは新卒で3年間製薬会社で営業マンをやっていましたが、とあるきっかけで山に魅せられ、会社を辞めました。
現在は個人事業主という立場で、好きなキャンプギアブランドのお手伝いをしたり、大手アウトドアメディアで執筆のお仕事をやっています。
ありがたいことに今やっているお仕事は、場所や時間にとらわれない仕事で。
わりと自由に山に登れる環境を手に入れています。
そして普段のお仕事のかたわら、YouTubeやブログなどで山道具や登山にまつわる情報を発信しています。
なぜこんな情報発信活動をしているのかというと、
「山道具や登山に関する話ができる仲間が欲しい」
「登山について学んだことを共有したい」
と本気で思っているからです。
気軽にSNS上で、登山ギアや好きな山の話ができたり、コミュニケーションとれる人が集まったら本当に楽しいだろうな……。そんな山好きな人が集まる場所があればいいなと思って発信活動しています。
はじめてお目にかかる方は「っていうか誰だよ(笑)」となってると思うので、箇条書きでサクッと自己紹介してみます。
・福岡県の糸島市出身(カキ小屋とか新鮮なお野菜が有名)
・大学は広島の田舎()で、ヒトのタンパク質を研究
・新卒で製薬会社の営業マンを経験。京都の金閣寺あたりが担当エリア
・現在のメインのお仕事はキャンプギアブランドのディレクション&アウトドアライター
・営業時代の取引先のドクターきっかけで登山を教えてもらい、ハマる
・好きな山は関西の武奈ヶ岳と八ヶ岳、赤岳
・思い出に残っているルートは、燕岳〜蝶ヶ岳〜常念〜上高地ルート(3泊4日)
・山岳会所属。縦走登山から沢登り、クライミング、雪山登山まで幅広く学ぶ
・毎月新たな登山ギアを購入しては、試している無類のギア好き
・お酒はあまり飲めないが、山の話であればつい酒がすすんでしまう
もともとは極度の人見知りをかましてしまう人間ですが、山好きな方とはなぜだろう。
不思議とうまくコミュニケーションがとれてしまうんですよね。
今では関東の山岳会に所属して、登山について学べる環境が身近にあり、山に登れる生活があります。
りょうた
見切り発車で「えいや」で仕事を辞めてから、そこそこ自由度の高い仕事ができるまで。振り返って思うことがあるのです。
40代で年収1,000万を超える製薬会社。でも給与だけではない「ナニカ」を求めていた僕
「3月末でこの会社を退職したいと考えています」
会議室に事業所長を呼び出して、声を震わせながらも僕は上長にそう伝えた。
重たい決意の裏にはいろいろな理由があって。
そもそも人付き合いがそこまで得意ではなかったことや、出世するごとに次から次へと積み重なる業務をこなす上司。
残業という概念もなく、退社してからも自宅で業務をこなす同期の姿を知っていたし、当時の僕もそんな感じだった。
20代は働いてなんぼだ、という意見も確かにあるし、とてもわかる。
りょうた
いつしかそんなことを感じ、将来に対してつかみどころのない不安を感じていたのが2017年。
ちょうど働き始めて1年が経とうとしているところでした。
「山、一緒行きませんか?」という山好きな取引先からの偶然のお誘い
仕事にたいしての不安や違和感を感じはじめていた頃、いつもウチの製品を使っていただいているドクターからお誘いがあった。
「毎月、山に登っているんだけどもし良かったら、一緒にどうですか?」
もともと小さい頃からアウトドア好き(父の影響で海派閥だった)であり、スポーツが好きだった僕は「もちろんです!」
と即答。最初は京都にある北山エリアの軽い散策だった。
それから毎月のように山行のお誘いがあり、そのすべてに参加した。
今でも脳内に鮮明な景色がよみがえるほど、印象に残っているのが関西の比良山系最高峰、武奈ヶ岳へのテント登山だ。
秋の寒空の下、武奈ヶ岳山頂への道のりを2日かけて登る。途中、サンショウオが生息するヤクモ池を通過。
八雲ケ原で生まれてはじめてのテントで過ごす夜。その日みた星空はほんとうに綺麗で綺麗で。
翌朝は早起きして、朝日をみるために山頂へ。登れど登れど山頂にはつかず「道を間違えたかもな…」とリーダーがポツリ。無常にも道半ばで登っていく朝日……。
でも山頂に着くと、それはもう言葉にできないほどの絶景が……!ほどよく登った朝日が鈴鹿の山々を照らし、眼下にひろがる琵琶湖に反射してキラッキラ。
泣けるほど美しい景色を目の前にして、
「こんなに身近に素晴らしい景色があったなんて…!!」
と26年の人生を損していた気持ちにさえなりました。
この鮮烈な体験をきっかけに、単純な僕が思ったことは、
りょうた
ということ。
やりたいことが決まってから、とりあえず時間をつくるために仕事を辞めることを決意。
なんとかパソコンだけで稼げるスキルとノウハウを身につけ、取引先にも恵まれ、現在に至ります。
「ギアざんまい」の発信コンセプトと僕のやりたいこと
やりたいことが3つあります。
「山道具や登山に関して気軽に話ができる仲間を増やす」
「登山について学んだことを共有したい」
「国内外のトレイルを歩き尽くしたい」
もともと人見知りだった僕が誰とでも遠慮なく話できるのが山の話であり、好きな山道具の話であったんですよね。
なので、オンライン上でもワイワイ情報交換ができる場所(ブログであれ、YouTubeであれ)をつくりたいと考えています。
もう一つは、登山について学んだことを伝えたいという僕のエゴ(笑)
山岳会に所属して、かなり強く感じたことがあって。
それは「情報の希少価値」です。
山のせまいコミュニティには独自のノウハウや便利なハウツーがたくさんあります。
「これ、登山をはじめた最初から知っておけば良かったのに……」
というノウハウがたくさんあることに最近気がつきました。
そういった情報は少しずつブログやYouTubeでご紹介していきたいと思っています。
そして3つ目が国内外にあるトレイルを歩きたいということ。ロングトレイルです。
ウルトラライトハイキングという書籍(土屋さん著)を読んで、世界3大トレイル(パシフィッククレストトレイル(PCT)、アパラチアントレイル(AT)、コンチネンタルディバイドトレイル(CDT))、国内にもいくつかのトレイルがあることを知りました。
そんなに歩いて歩き尽くした先にみえる景色はどんな景色なんだろう……。
単純な好奇心から行ってみたい欲があり、現在体力つくりもかねて、日々トレーニングを積んでいます。
今後も当ブログやYouTubeで情報発信をしていきます。どうぞお気軽にコメントくださいね。
ここまで、お読みいただきありがとうございました!