探していた山シャツ、これかも……!
春先に偶然手にすることができた、山と道のメリノシャツ。
着てみるといい意味で全然メリノっぽくない…!?
夏山での使用はもちろん普段着としてもたくさん使ってます。今回はその魅力を余すことなくお伝えできれば思っております!
ポケットなしのシンプルな襟つきのシャツです。シルエットはゆったりめ、やや腰回りにゆとりがあります。
ゆったり着れるのでシャツ特有の窮屈な感じが一切なく、動きやすいです。生地はメリノウール100%。
山と道はメリノウールを使った製品を幅広く展開していますよね。
調湿、速乾、通気性、防臭効果など動物繊維ならではの機能を最大限有効に活用した仕様になってます。
生地感は薄手。とても薄いです。
メリノですが、毛羽立ちはいっさいなく、さらさらのシャツ表地です。
襟の部分にはボタンつき。そのほかボタンはスナップボタン式です。
主に下記の理由で、この山と道のメリノシャツを好んで着用しています。
- しなやかな着心地
- 便利なスナップボタンを採用
- 通気性と防臭効果に優れた生地
- 普段着でも違和感のないシンプルデザイン
想像以上に着心地がいいです。メリノウールでありながらもコットンのような肌触りではじめて袖を通したときは感動したというのが本音のところ。
これがメリノウールなの?という肌触りの優しさに感動したんですよね。
肘から肩にかけては、少しゆとりを持ったパターンになっているので、腕まわりの動きやすさは◎。山でも街でもずっと着ていられる一枚です。
ボタンはスナップボタン式。これがとても使い勝手がよくて!
自分の場合、山行中は湧き出る汗を最小限にするために、細かく体温調節をしたい派です。
歩みを止めずにボタンをつけたり外したりします。そんなときスナップボタンだと片手で、歩きながら簡単に調節できます。
普通のボタンだと歩きながら片手でボタンのつけ外しは困難。意外に難しいです。
シャツの下から3つだけボタンを外したり、袖口のボタンを外して腕をまくったり……
とにかく頻繁に調整するので、スナップボタンはすごいラク。脱ぐときもバチバチと一気にボタンを外せるのも気に入ってます。
ウール100%なので、防臭効果は高いです。
数日洗わずに着ていますが、イヤな匂いはあまりしない点もこのシャツの魅力。
生地のウール比率が低ければウール特有の性質の恩恵は受けにくいんですよね。
例えばアイスブレーカーのTシャツ。ウール比率約30%とそこまで高くないので、夏場に3日着るとちょっと匂います。
もちろんウールにもデメリットがあるので、生地内のウール比率が高ければ高いほどいいというわけではないですが……
シャツの生地素材までみて選べると、ウェアの検討しがいがあって面白いです。
おしゃれなシルエット、主張の強すぎないカラー展開なので、普段着でも着られるところはメリット。
実際普通のワイシャツと言われてもあまり違和感はないですね。
各種カラー展開は山と道の公式HPを参照してくださいね。
2022年11月現在、チェック柄とシンプル無地がラインナップされているみたいです。
- 濡れるとやや乾きにくい
- シワになりやすい
- UVカットはそれほど期待できない
ウール100%なので、一気にずぶ濡れになってしまうと乾きにくいです。
どのウール素材の製品も同じ特徴を持っています。
乾きにくいをカバーするため?シャツがとても薄くつくられている点には注目。少し濡れたぐらいであれば体温で乾きます。
沢登りで羽織っていたとき、腕だけずぶ濡れになったことがありましたが、歩いてたら体温で乾いてました。
通気性はとてもいいですが、雨や汗でずぶ濡れには注意が必要ですね。
メリノシャツはシワになりやすいです。
なので、ザックにぐしゃっと入れているとちょっとシワが気になるかも。
着ていれば自然に解消されるので気になりませんが……。洗濯後は軽く伸ばしてから乾かすのがおすすめです。
シャツの中にはUVをシャットアウトするシャツなんかもあります。ですが、山と道のメリノシャツは紫外線防止効果はありません。
デメリットというよりは、シャツの素材の特徴ですね。
日焼け対策でシャツの購入を検討している方には、あまりおすすめはできないかも。
山と道のシャツであれば、バンブーシャツに紫外線防止効果があります。
素材:メリノウール100%
重量:
187g (Size XS)
210g (Size S)
221g (Size M)
240g (Size L)
258g (Size XL)
山と道のメリノシャツとぼくがよく使っているパタゴニアのセルフガイデッドハイクシャツを比較してみました。(身長170cm,細身の筆者)
山と道 | パタゴニア | |
---|---|---|
着心地 | ||
通気性 | ||
防臭効果 | ||
速乾性 | ||
UVカット | ||
価格 | ¥19,800(税込) | ¥12,100(税込) |
パタゴニアのセルフガイデッドハイクシャツは、リサイクルポリエステル100%。速乾性もあり、防臭効果もあり、さらに紫外線防止効果も兼ね備えます。
一方で山と道のメリノシャツは、とにかく肌触りがよくずっと着ていたくなるシャツ。スナップボタンなので、行動中の体温調節がしやすいです。
それぞれに良さがあるので、好みのものを選ぶのがよいですね。
正直、どっちも買ってよかったシャツです。
パタゴニアのおすすめ山シャツのレビューは下記を参照ください。
※パタゴニア公式サイトでの購入がもっともおすすめです
- 3.4日〜の長めの縦走を楽しむハイカー
- 山でも街でもシャツが着たい登山者
- スムーズに、細かく体温を調節したい方
防臭効果に優れるので、長期の旅、縦走登山では大活躍します。
自分の場合は数日着て、ようやく洗濯するといった感じで使っています。
今シーズンの夏山ではちょっと寒いな…と感じたときに稜線上で羽織る。
なんて使い方や、
肌寒いときには行動着としてボタンを細かく調整しながら着ている。といったことが多かったです。
いちばんあってよかったのが、スナップボタン。
あるなしでは使い勝手に大きな差があります。やっぱり片手でらくらくボタンのつけ外しできるの、いいですよ。
普段着でも問題なくいけるし、ある程度臭いも気にならないので、山から降りてもこれ一枚で違和感なし。
普段も着るんだ…!と自分を納得させれば、約2万円もだせる金額かなと個人的には感じました。
はじめて山と道の製品を購入しましたが、さすがは人気のシャツ。
納得の着心地、機能性、デザインで買ってよかったなあとつくづく感じます。山と道の他の山シャツもいろいろと買い漁ってみたくなりました。
山と道のHPには製品開発ストーリーが詳細に語られているので、ぜひぜひ合わせて読んでいただくのがおすすめです。
製品開発時のこだわり満載で読んでいて飽きのこないページになっています。