この中華製バーナーBRS-3000T、ほんとに使えんの?すぐに壊れたりしない?と疑いの目でみてたのですが、使ってみた感じ、かなりイイです。
火力、コンパクトさ、軽さ、そして価格。
どれをとっても国内大手メーカーに引けを取らない実力派バーナーです。今回はそんなBRS-3000Tの良いところ、微妙なところも含め、実際の使用感とともに紹介します。
とても簡易なプラスティックと紙のパッケージに入っています。中国語で何も読めないけれど。正式な商品名は「大黄蜂」というみたいですね。
日本語で「スズメバチ」!よくみると、ハチのイラストがある。
付属しているのは、収納袋とバーナーのみ。取り扱い説明書のようなものはなく、パッケージの裏側に使用説明が書いてるだけです。
収納時の大きさは、5.2cm×3.7cm。ごとくを展開したときの大きさは、約8.2cm×6cm。
ごとくはバーナー下部から矢印の方向に下から上方向に向けて展開できます。順番を間違えるとうまく広げられないので、注意です。
点火のツマミは折りたたみできるようになっています。プラス方向にひねれば、ガスがでる。マイナス方向にひねればガスがとまる、といった感じ。
オーソドックスな直結型バーナータイプと使い方はほぼ同じで、違和感なく使えますね。
- 軽量コンパクト
- コスパ良すぎ
- 火力性能は十分
驚くべきはこの軽さとコンパクトさ。
いつも使っているトークスのチタニウムポット550mlにスタッキングすると、こんな感じ。
ややフタが閉まらないが、クッカー付属の収納袋で抑え込めばなんとか収納はできます。
入れているもの→110OD缶、BRSバーナー、BICのライター(使用クッカーはTOAKS 550mlポット)
ちなみに深型クッカーであれば余裕をもって収納可能です。
Amazonでの販売価格は約2,000円と破格です。
原価はいったいいくらなのか?マジで安すぎてびっくりです。
パッケージには定価299元(日本円だと5,985円)と書いてあったので、Amazonでは安売りされているのかな……。
格安だが、火力はどうなの?湯はほんとに沸かせるの?
という疑問は当然あるでしょう。
ぼくが持って購入前は本当に使えんのか…という疑問を持たずにはいられなかったのですが、はっきり言って十分に使えてます。
パッケージのスペック表記には、1リットルの湯を沸かすのに必要な時間は、わずか2分58秒と記載あり。かなり優秀。
数値上のスペックでいうと、1,940〜2,700W。変換すると約2,323kcal/hです。
素早く湯沸かしできて、温かい山ご飯にありつけるのは重要ポイントです。
ぼくが普段使っているプリムスのバーナーとの比較は次章で。
スペックを表にまとめてみました↓
重さや大きさは見ての通り、BRSバーナーに軍配が上がる。
大きめのクッカー使用であれば、ウルトラバーナー。ソロ用クッカーであれば、BRSで十分かも!
こんなおもちゃみたい(失礼)なので、ほんとに使えんの?って話。燃焼時の様子もみていこう。
出力は、ウルトラバーナーが圧倒的。
流石に最高峰のバーナー、ひさびさに使ってみて火力のすごさを改めて実感しました。
▼ウルトラバーナーの燃焼時の写真
300ml沸かすのに1分ほどかかりました。(フルパワーではない状態)フルパワーだと強すぎて小さいクッカーだと熱くてムリ。
▼BRS-3000Tの燃焼時の写真
300ml沸かすのに1分30秒ほどかかりました。(半分くらいの出力です)
雪山登山時やグループ登山での煮炊きなど、火力を必要とするシーンであれば、ウルトラバーナーをチョイスするのが良さそう。
逆にソロでこじんまり湯沸かししたい。そんなシチュエーション想定ならBRSで十分です。
BRSの方が安い。ウルトラバーナーも決して高い金額ではないですが、BRSと比較するとその価格差は大きいです。
スペック重視ならウルトラバーナー。お財布に優しくならBRS。
自動点火装置というのは、いわゆる「スイッチ」のこと。
スイッチがあれば、点火するときにマッチやライターなどの熱源が必要ないです。
気になる点がないと言えばウソになりますが、致命的な欠点は今のところ感じてないです。
ごとくの直径の大きさをご覧いただくとわかるのですが、底面の大きな鍋を置くのはやや怖い感じがします。
直径が10センチ前後のコンパクトクッカーであれば、不安定さを感じることなく使えます。
このサイズのバーナーを購入する方は、ソロ用のクッカーの使用頻度が多いのではないでしょうか。
となると、多くの方が小さめのクッカーを使っているはず。なので、ごとく直径が小さいのはさほど気にするところではないかも。
商品のスペックに関するレビューではないですが、届くまでに時間がかかります。
Amazonで購入すると、約1週間から2週間、忘れた頃に届きました。中国からの発送なので時間がかかるのかもしれません。
使う予定が決まっているのであれば、早めの購入がおすすめです。
気になるのはやっぱりBRSの実際の口コミ。Amazonでの口コミ、評価をいくつかピックアップしてみました。
コスパは良いと思います。大きさも、かなり小さく、驚く程です。使用時の音は若干うるさいです。点火機能が無い為、使いやすさでは劣りますが、その分、耐久性は期待できるかと思います。
Amazon
たしかに音はちょっと大きいです。点火機能がないので、スイッチが壊れる心配がないのはメリットですね。
まだ数回しか使っていないので耐久性はわかりませんが問題なく使えているのであと10回使えれば1回あたり100円くらいの計算になるのでコスパは最高だと思います。ただ、なにしろ届くまで時間がかかるので1ヶ月以上気長に待てる人は買いです。
Amazon
届くのに時間がかかるので、余裕を持っての注文がおすすめです。
全体的に高評価が多いです。ですが格安価格帯なのでそもそもあまり期待しすぎない方がいいかもしれませんね。
▼レビューをもう少し詳しくみる
これほどコンパクトで、軽量なバーナーは他に見たことがないです。
ですので、コンパクトなクッカーを使用している方、軽量化に特化したいソロハイカーにはおすすめ。
重量を極力抑えつつ、固形燃料よりも早く効率的に湯沸かししたいシチュエーションには最適です。
一方で低温化での使用や耐久性についてはまだ不明。今後気になる点があれば追記していきます。
使ってみて感じたのですが、思いのほかよくできてた。という感想でした。
価格をみると、バーナー界では格安の部類に入るので、コストを抑えたい方は検討してみても良いのでは?
たとえ壊れてしまっても、また手を伸ばしやすい価格です。ぼくも今のところは、壊れたらもう一度購入かなって思ってます。
▼他のレビューも詳しくみてみる
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