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【2023年】厳冬期の雪山レイヤリング装備8選。現時点の最適解。

今回はここ最近使っている厳冬期の雪山レイヤリングについて紹介します。

雪山をはじめて3年目になりますが、最初は右も左もわからないまま、少しずつ手探りで集めてきたウェアたちです!

りょうた
りょうた

雪山はリスクあるし、最初に”何を買えばいいのか”っていうのがほんとに難しい。不安ですよね……。

過去の自分と同じような方向けに、雪山レイヤリングに必要だと思う要素を述べていく。

そんな記事になっています。

なので今、雪山レイヤリングどうしたらいいのか……。

とお悩みの方は絶対に最後までご覧ください。

そもそも『厳冬期の雪山レイヤリング』と『夏山レイヤリング』の違いって?

雪山と夏山の服装についての違いです。

雪山と夏山の服装の違い

夏山→レイリングの基本を押さえていれば、ある程度適当で良い

雪山→重ね着前提で、特に保温力と通気性、速乾性を重視

夏山のレイヤリングのポイント

りょうた
りょうた

夏山レイヤリングは、そこまで頭を悩ませる必要がないです。

ベースレイヤーの下にドライレイヤーを1枚、その上に速乾性のシャツを1枚。

日差しがあるので、紫外線から肌を守るために露出を極力少なくしておく。

パンツは薄手で動きやすければ、基本何でもオーケーかなぁと思っています。

ドライレイヤーについてはなくても良くて、行動中はシャツ1枚でも問題なし。

ダウンなどの防寒着は、もちろん必要です。

りょうた
りょうた

ただ行動着に関していうと、それほどレイヤリングで気を必要がないというのが夏山登山の服装で思うことです。

▼夏山レイヤリングの事例

夏山レイヤリングの事例写真
パタゴニアの速乾シャツ、ミレーのドライナミックスルー、パタゴニアのテルボンヌジョガーズパンツ

雪山のレイヤリングのポイント

雪山の場合はめっちゃ寒いので、第一に必要なのは保温力です。

それに加えて結構な馬力で動き続けるケースもあるので、通気性の良さというのも重要な要素です。

雪山ではマイナス10℃はザラで、夏山秋山の比じゃないくらいに寒いです。(登山ギアがガチガチに凍ります)

りょうた
りょうた

その点で、保温力のあるウェアを前提として選びたいですね。

あと重装備になりがちで、雪の状況によっては通常コースタイムの2倍以上の時間がかかることも……。

ある程度のペースで動きつつも、あんまりレイヤリングの調整で時間をかけたくないんですよね。

重装備で歩行スピードも遅くなり、日が落ちるのも早い(冬は日照時間が短い)からです。

りょうた
りょうた

時間通りに目的地に着くためにも、『脱ぎ着するっていう調整の手間を少なくしたい』

ですので、保温力がありつつも、適度にウェア内の熱気を逃してくれる衣類が雪山ではおすすめなんです。

厳冬期の雪山レイヤリング選びのポイント

当たり前だけど、寒いから保温力のあるウェア

動き続けるから、適度に熱気を逃してくれる通気性、速乾性のあるウェア

上記の観点で、雪山レイヤリング装備をみてみます。

りょうた
りょうた

南アルプス3泊4日の雪山登山で、使用したときの感想を交えながら紹介します。

厳冬期の雪山レイヤリング装備(上半身)を紹介

今回紹介するウェアです。

紹介する登山ウェア(上半身)
  • 【ミレー】ドライナミックスルー
  • 【スマートウール】メリノ150
  • 【ミレー】アルファライトジャケット
  • 【ミレー】ブリーズバリヤー トイアルファダイレクトジャケット
  • 【モンベル】フレネイパーカー
雪山登山のレイヤリング事例の紹介と解説写真

雪山のドライレイヤー:ミレー ドライナミックスルー

ミレーのドライナミックスルーの全体写真

こちらはベースレイヤの下に着るドライレイヤーです。

ドライレイヤーとは簡単にいうと、”肌をドライに保ち続けるため”に着る衣類のこと。

肌に密着させて着ることで汗を吸い上げて、ベースレイヤに汗を吸わせる役割があります。

ミレーのドライナミックスルーの生地アップ写真
ドライナミックスルーは締め付け感がなく、日常でも着られる
りょうた
りょうた

雪山での汗冷えを避けるために、使っています。もちろん夏も着られるので1着持っておくのはマスト。

夏も冬もこれはベースレイヤーの土台にあって、着ていかない登山はないです。

買っておいて損なし。過去に『ドライレイヤーについて』紹介していますので、詳しくはそちらの動画をご覧ください。

↑ドライレイヤーの存在意義とおすすめのアイテムについて紹介しています

雪山のベースレイヤー:スマートウール メリノ150

スマートウールメリノ150の全体写真

ベースレイヤはウールのシャツをチョイスします。

りょうた
りょうた

ウールは濡れても冷たさを感じにくいです。

ここでのポイントは、薄手のものをチョイスすること。

なぜなら、行動中暑かったときにベースレイヤは脱げないからです。

スマートウールメリノ150の生地の厚み
分厚いものを選んでしまうと、行動中脱げないのがツライ

ですので、暖かくて薄手のものをチョイスしています。

素材にウールを選んでいる理由は、長く着ても臭いにくいからです。

ポリエステルだと、ウールよりも早く乾いてくれますが、1日フルできちゃうと少し臭っちゃいます。

スマートウールは、メリノウール製品を販売しているブランドで、メリノ150という厚みのシャツがおすすめです。

150は生地の質量ですね。150g/m2。(一平方メートルあたり、150gの質量)

スマートウールメリノ150のロゴ
りょうた
りょうた

自分の場合は4日間、1日10時間以上行動して、ちょっと匂うかな〜ぐらいでした。マジおすすめのメリノウールです。

登山でおすすめのウールはまとめてこちらで紹介しています。

↑よく使っているウール製品とその違いについて触れた動画です

雪山のミドルレイヤー①:ミレー アルファライトスウェットジャケット

ミレー アルファライトスウェットジャケット
ジャケットタイプ

ベースレイヤの上に着ているものがこちら。

汗抜けがいいのが特徴で、オーバーヒートしにくいジャケットです。

りょうた
りょうた

3層の生地構造になっていて、ポーラテックの”アルファ”という化繊が使われているのが特徴です。

ミレー アルファライトスウェットジャケットの表面
表面がメッシュ生地になっており、通気性が抜群にいい

この生地の特徴は保温力、速乾性、通気性。

そこそこに暖かくて、通気性もよくて、めちゃめちゃ乾きが早いです。

表面は穴が大きめのメッシュで風通しが良くて、内側もきめの細かいメッシュになっています。

汗かいても肌離れがいいんですよね。

りょうた
りょうた

自分は一昨年に買ったのですが、現在はアップデートモデルがでてます。

秋冬春は大活躍してて、自分の歩くペースだと10℃ちょっと超えるぐらいまでは快適に歩けます。

基本的には雪山では一度も脱ぎません。

過去にレビューしているので、気になった方はこちらもチェック。

雪山のミドルレイヤー②:ミレー ブリーズバリヤー トイアルファダイレクトジャケット

ミレーのブリーズバリヤー トイ アルファ ダイレクト ジャケットの特徴をまとめた図
雪山ウェアに欲しい機能を詰め込んだシェル

こちらはソフトシェルのようなタイプのジャケットです。

2つの素材がメインで使われているのが特徴です。

使われている生地
  • ブリーズバリヤー(表面)
  • アルファダイレクト(中綿)

ブリーズバリヤーは表面のさらさらした素材で、撥水性があって、空気を通気してくれるいう機能があります。

りょうた
りょうた

水は通さないんだけど、風は適度に通気してくれる優れもの。

裏地にはアルファダイレクトが使われてて、そこそこの保温力と速乾性があります。

雪山に必要な保温性、通気性に加えて、撥水機能があり、使えるシーンが多いジャケットです。

3泊4日の雪山では通して脱ぐことがなかったです。行動中はずーっと着られたので、本当に通気性のいいジャケットだと思います。

りょうた
りょうた

ダブルジッパーになっているので、物理的に通気できるとこも最高。

ミレーのブリーズバリヤー トイ アルファ ダイレクト ジャケットのチャックを開け放した写真
ダブルジッパーはこんな感じ。蒸れ知らずです

詳細なレビューはこちらです。

雪山のアウターレイヤー:モンベル フレネイパーカー

モンベルのフレネイパーカの全体写真

いわゆるハードシェルですが、こちらは保温材の入っていないタイプです。

自分は最近までアウターレイヤーに、レインウェアを使っていました。

保温力を他で補うことができれば、レインウェアでも問題ないかなと思っています。

りょうた
りょうた

レインウェアの方がツルツルなので、滑落したときの摩擦が少ないというのはある。

フレネイパーカーは、エントリーモデルですが、ゴアテックスで防水機能あり。

スペックも耐水圧50,000㎜以上、透湿性25,000~98,000g/㎡・24hrsとかなり高いです。

りょうた
りょうた

使用しているモンベルのレインウェア、ストームクルーザーで透湿性が35,000g/m²・24hrs。それよりも通気性があるとみて良いのかな。

で、表面の生地加工が面白くて、アンチグリースっていう加工がなされてます。

モンベルのフレネイパーカの生地表面
ややざらつきのある生地表面。ツルツルのレインウェアとは異なる

繊維レベルでねじりが加えられていて、雪面でも滑りにくい仕様です。

あとフレネイパーカの特徴でいうと、下記の3点。

フレネイパーカの特徴

エアレーションシステム→呼気をウェア外に排出して、サングラスなど曇りにくい。

ダブルジッパー→物理的に強制的に通気ができる。

ウインドスカート機能→雪の侵入や冷気侵入を妨げます。スキーウェアでありがちな機能です

りょうた
りょうた

ダブルジッパーは雪山ウェアに必須です。熱くなりすぎないように適度に体温を調節できます。

モンベルのフレネイパーカのダブルジッパー
やっぱり体温調節の面で、ダブルジッパー機能はあったほうがいい
モンベルのフレネイパーカの裏地の写真
裏地はこんな感じ。腰回りには下から雪や冷気が入らないようなウィンドスカートを搭載

厳冬期の雪山レイヤリング装備(下半身)を紹介

りょうた
りょうた

下半身は特別なウェアはなく、夏山でも使えるものを使用しています。全部モンベルですね。

紹介する登山ウェア(下半身)
  • 【モンベル】ジオラインL.W
  • 【モンベル】リッジラインパンツ
  • 【モンベル】ストームクルーザージャケット

モンベル ジオラインL.W

モンベルのジオラインタイツL.Wの全体写真

一番下は、ジオラインをきています。普通のパンツを素肌に履くと、雪山ではさすがに寒いです。

ですので、薄くて保温力のあるタイツを1枚履いています。

このタイツの暖かさの秘密は、繊維の間に空気を溜め込むことができること。

体温で温まった空気を、繊維の中に保持してくれます。

りょうた
りょうた

かなり薄手ではあるのですが、あるのとないのではやっぱり違います。雪山ではタイツ必須ですね。

モンベルのジオラインタイツL.Wの生地表面
サラサラとした着心地で乾きもめちゃくちゃ早い

薄手、中厚手、厚手の3つのタイプがあります。店舗で厚みを確かめて購入されるのがおすすめです。

モンベル リッジラインパンツ

モンベルのリッジラインパンツの全体写真

パンツはモンベルの名品、リッジラインパンツ

オーバーパンツを履くので、必ずしも防水である必要はないと思っていて、普通の登山パンツを使ってます。

ストレッチが効いてて、動きやすく、軽い着心地が特徴です。

過去にレビューをしているので詳細はこちらをご覧ください。

モンベル ストームクルーザージャケット

モンベルのストームクルーザーパンツの全体写真

一番外側に着ているのが、モンベルのレインウェア、ストームクルーザージャケットです。

雪や水がパンツに入らなければOKなので、オーバーパンツはレインでも問題なし。

より暖かいものをという方は、より厚手の防水パンツを選ばれるといいですね。

今まで使っていて、寒さや力不足を感じたところはありません。

厳冬期の雪山レイヤリング装備 あとがき

雪山のレイヤリング、最初に何を買えばいいの?と悩むと思います。決して安くないものも多いですからね。

ただすべてを一気に揃える必要はなく、ご自身の雪山山行のステップアップとともに、徐々に道具を揃えれば良いと思います。

この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。

りょうた
りょうた

今回紹介したウェアの個別レビュー記事はこちらです。