夏から秋までの寝袋はこれでいいぞ!
昨年購入したOMMのマウンテンレイド100という寝袋。
使用できるのは夏だけかなーと思っていたのですが、工夫すれば秋まで十分に使える印象を受けました。
コンパクトで軽量。それでいて化繊なので、結露や朝露が気になるケースでもある程度の保温力を維持できる最高にイイです。
今ぼくが一番使っている寝袋、OMMのマウンテンレイド100をしっかりレビューしていきますよ。
カラーはブラック、内側オレンジの一色のみ。表面はなめらかなら肌触りのポイントゼロという素材を使用しています。
肌に触れるとサラサラとしていて、寝袋に潜ると、とても気持ちいいんですよね、これ。
中にはうっすらと中綿が入っています。思ったよりも中綿の量が少なくて、果たして本当に暖かいのだろうか?と思うのですが、ご安心を。
最小限の中綿ではありますが、使用されているのは、プリマロフトゴールド。化繊の中でももっとも暖かく、軽い。優れた中綿が上面60g、下面に40g封入されています。
肩周りは63cm。寝袋全体としてもやや大きめ、ゆったりめに作られており、これが良さであり、人によってはサイズ感的に大きいから気になるという人もいるかも。
寝袋チャックはハーフジッパーを採用。重量を最小限にするとともに、熱の放出を抑えます。
細かいですが、ジッパー上部には調節ジップが肌に当たらないような配慮がなされていますね。
寝袋上部もゆったりめ。ドローコードで絞ることができ、寒いときには風の出入りを最小限に抑えてくれています。
足元はボックス型で少し立体的。窮屈な感じはしないです。足先にも中綿が封入されています。
- 軽量でコンパクト
- 濡れに強い
- 汎用性が高い
- コールドスポットが発生しない
重さは340g。収納サイズは、22 x 15 cm。一般的な3シーズン用のダウン寝袋と比較すると、はるかに軽くコンパクトです。
化繊の寝袋は嵩張るものが多いですが、OMMのマウンテンレイド100はダウンの寝袋と遜色ないぐらい小さくなります。
収納袋は7.5g。とても薄いナイロン素材でできています。
自分は収納袋は使わず、防寒着などをまとめて厚手のポリ袋に入れています。収納袋に詰めるという操作が面倒で、すぐにどこにいったかわからなくなってしまうので……。
収納袋を使わないことで荷物の軽量化にもつながります。
化繊なので濡れには強いところが最大の魅力。とくに封入されたプリマロフトゴールドは濡れても保温力が落ちにくいんです。
ダウンだと濡れるとアウトなので、それを考えると、防寒着や寝袋には化繊を含めた装備を含めるのがベストです。(=仮にダウンが濡れても化繊で寒さをかろうじて乗り切れる可能性がある)
洗濯もダウンほど気を使わないので、メンテナンスを考えても利便性が高いです。
自分の場合ですが、秋口のテント泊(0〜5℃)までは使えることを確認できました。
大菩薩嶺のテント場、『福ちゃん荘』。2022年11月5日〜6日。気温は0℃〜
- アンダーウェア:ミレー ドライナミックスルー
- ベースレイヤ:パタゴニア メンズ・キャプリーン・クール・デイリー・グラフィック・フーディ
- ミドルレイヤ:パタゴニア メンズ・R1エア・クルー
- パンツ:パタゴニア テルボンヌジョガーズ
- 防寒着(上):エンライテンドイクイップメント トリッドジャケット
- 防寒着(下):OMM マウンテンレイドパンツ
ただし、寒さの感じ方は個人差がとても大きいところ。あくまでも参考までに。
マウンテンレイド100はコールドスポット(中綿の偏り)が発生しにくい仕様になっています。
寝袋の裏側をみてみると……
中綿と生地が縫い付けられていることがわかります。封入されている中綿が固定されているため、ダウンの寝袋にありがちなコールドスポットができにくいんです。
ダウンが偏ってしまうことで保温力にばらつきがでることがありますが、マウンテンレイド100にはその心配はなさそうです。
限られた中綿をムダなく配置しているという点に注目したいですね。
良いところ
- 軽くてコンパクト
- 濡れに強く、メンテナンス性◎
- 使えるシーズンが長い
気になるところ
- ハーフジップであるところ
- ちょっと寝袋サイズが大きめ
なんと言っても軽さとコンパクトさは自分のなかで評価が高いです。
これまで化繊の寝袋だと嵩張るという理由で、登山の寝袋としてはやや選びにくいという印象がありました。
しかし最近では、効率的に保温できる化繊の登場により、寝袋の第一選択にもなり得る製品を目にすることが増えています。
化繊を選ぶメリットは、濡れてしまってもある程度の保温力を維持できる点。気軽に洗濯できるメンテナンス性の高さが挙げられます。
以前は夏用寝袋ならイスカのウェザーテックシュラフカバーをチョイスしていました。しかし今では、だいたいの山行はマウンテンレイド100で事足りてしまっています。
シュラフカバーは保温力のブーストにたまに使っていたり、雨予報が確定しているテント泊では持参しています。
ただし、保温力、暖かさはダウンの方が優れていますよ。(体感としてはあまり大差ないですが…)
マウンテンレイド100の気になるところを挙げるなら、下記の2点。
- ハープジップがやや使いにくい
- 寝袋サイズが大きめ
軽量化のためにハーフジップを採用しているので、フルジッパーの寝袋で快適だったという方はちょっと違和感や使いにくさを感じてしまうかも。
寝袋サイズは大きめなので、ピッタリな寝袋で安眠したい方はサイズの大きさが気になる方もいると思います。
おそらくですが、内側にOMMのコアライナーなどでブーストできる余地を残しているのかなと。あとは海外メーカーなので、大きめに作られているというのは多分ある。
個人的にはたくさん着込んで寝袋に入ることが多いので、サイズの大きさはあまり気になりませんでした。むしろ大きいほうがいい。
なぜなら、寝袋の中で足を動かすことができるから。自分はぴったりよりもややゆとりがある方が好きです。
寝袋の中でわりと自由に動ける(足を曲げたりも可)ので、そこはかなり気に入ってますね。あと肩周りの幅が広いので、窮屈な感じがなくて良いんです。
価格:39,600円
カラー: ブラック / オレンジ
生地: Point Zero
中綿: Primaloft 40g(背面)、60g(上面)
重量: 380g
長さ: 195cm
収納サイズ:22 x 15 cm
マウンテンレイド100 | マウンテンレイド160 | マウンテンレイド233 | |
---|---|---|---|
中綿量 | 上面:60g 背面:40g | 上面:100g 背面:60g | 記載なし |
総重量 | 380g | 450g | 540g |
長さ | 195cm | 195cm/XL 210cm | 195cm |
収納サイズ | 22×15cm | 22×15cm | 25×17cm |
価格 | ¥39,600 | ¥45,100 | ¥47,300 |
商品ページに対応温度帯の記載がないのですが、暖かい順にマウンテンレイド233>160>100となっています。基本素材は同じで、中綿がプリマロフト、表地がポイントゼロファブリックを採用。
封入されている中綿の量が異なっているので、それぞれに暖かさが違います。
違いで言うとサイズ、スペックと価格のバランスの取れたモデルである『マウンテンレイド160』のみ、XLサイズが存在していて、体格に合わせた寝袋を選択できます。
マウンテンレイド100で5℃ぐらいまではいけたので、より暖かく寝たい場合には160。ハードで荷物を極力少なくしたい雪山では233のチョイスはとても良さそう。もちろん寝るにはそれなりの暖かさの工夫は必要です。
- 軽量な寝袋を探している
- ダウンではなく化繊寝袋にトライしたい
- 工夫できる余地を残したい
- ダウン寝袋で結露が気になる
軽量でコンパクトな寝袋をお探しの方にとって、マウンテンレイド100は有力な候補になるはず。
工夫して使えば、意外にも幅広い温度帯で使えるので、使い勝手も◎。化繊の寝袋にトライしたい方にもおすすめです。
ダウンの寝袋で結露や雨の濡れが気になってたんだよな……と思ってた方にはぴったりです。
たとえ濡れてしまっても保温力が持続してくれ、ダウン製品にはない化繊ならではの安心感を感じられます。
寒いのが苦手な方はよりプリマロフトがたくさん封入されたマウンテンレイド160の選択もアリです。
ダウン寝袋と比較しても軽さ、コンパクトさは決して劣ってはいませんよ。
購入後、届いた商品を見ると、思ったよりも薄くてほんとに大丈夫?と思ったのがファーストインプレ。
使ってみると最高品質の中綿がしっかりと保温してくれ、比較的低めの気温でも機能してくれていた印象です。
寒さの感じ方は個人差の大きいところではあるものの、防寒着やマットを工夫することでさらなる暖かさをもたらしてくれそうな予感……!今後も使っていきたいと思っています。
お馴染みの通販で購入するのもアリですが、、
公式サイトよりも、wiggleという海外通販の方がお安く購入できます。下記の記事で解説していますので、ご覧ください。
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